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退職給付会計のキホンを学ぼう!

この記事の目標

退職給付会計がなんとなくわかるようになろう!

後輩

退職給付会計ってすごく複雑じゃないスか⁉️

パイセン

そうだな。財務諸表に計上されている科目はあっさりしているけど、その背景には複雑な計算があるんだ。🍀専門用語も多いし、初心者には難しい論点ではあるな❗️

退職給付会計(たいしょくきゅうふかいけい)制度は複雑な制度で、年金に関してはアクチュアリーという数学が得意な専門家が存在するくらい難しい領域なんだ😱。

細かいところまで理解しようと思うととっても時間がかかるので、まずはどういうものなのかをざっくり理解しよう‼️

と言っても、それだけでも覚えることがたくさんあるので、何度もチラ見して少しずつ覚えよう😅。

退職給付会計とは

退職給付会計とは、従業員が将来会社を退職する時に会社が支払う退職給付(退職金)の金額を、適切に毎期の費用及び負債として計上することだよ!

山田さん

退職金って退職する時に払うのに、なんで退職してないうちに費用計上するんですか⁉️😳

パイセン

一般的な退職金の意味って、長い間働いてくれてありがとう❗️ってことだよな。

つまり、退職金は働いている期間全体を通して発生していると考えるんだ💡。これは、賃金の後払いであるとも言えるよな🍀。

労働の対価として支払われる退職金は、働いている期間を通して発生しているものを後払いしているに過ぎないんだ🌸。

つまり、退職した時に一括して費用計上するのではなく、働いている期間を通じて費用(負債)として計上する必要があるんだよ❗️

まずは、そもそも退職金ってどういうものだっけ❓ってところから考えてみよう‼️

退職給付(退職金)とは

退職金はもらえるとは限らない

一昔前の大学生がこぞって入社を目指していたようないわゆる「大企業」には、一般的に退職金制度があるんだ‼️「大企業」が人気だった理由の一つに福利厚生が良いという点があり、その中の一つのポイントとして退職金制度がしっかりしているというのがあるよ✨。

「いやいや、そんな退職金なんてどこの会社でももらえるでしょ」と思うかもしれないけど、例えば中小企業やベンチャー企業では退職金規定がない会社がいっぱいあるよ😱。

なんとなくもらえるもののような気がしてしまう退職金だけど、実はそういうものではないんだよね😅。

後輩

よかったー、ウチの会社も退職金出るみたいっす‼️なんかどこかの生命保険会社と契約してるらしいっス✨。

山田さん

うん、企業年金ってやつみたいだね😆。

ちなみに、退職給付には「退職一時金制度(たいしょくいちじきんせいど)」と「企業年金制度(きぎょうねんきんせいど)」の2種類があって、いずれか又は組み合わせで運営されているよ❗️

退職一時金制度

退職一時金というのは、退職時に会社の内部資金から一括で退職金を支払う制度のことだよ✨。従業員が退職する時に会社から退職金を受け取ることになるよ😌。

企業年金制度

企業年金というのは、会社が外部機関に退職金を積み立てておき、従業員が退職すると外部機関から年金として退職金を受け取ることになるよ😁。

DBとDC

会社から受ける退職給付について、「会社の義務の範囲」で分けると、確定給付制度(かくていきゅうふせいど)と確定拠出制度(かくていきょしゅつせいど)に分けられるよ‼️

この分け方については、退職金規定にどのように定められているかがポイントなんだ✨。

こういう方法で計算した金額を将来支給しますよ❗️」と定められていたら、それは確定給付制度だよ🍀。将来に給付される計算方法が確定しているから、「確定給付」なんだ😌。

一方で「この金額を拠出するよ❗️」と定められていたら、それは確定拠出制度だよ🌸。拠出する金額が確定している(将来もらえる金額は運用成績次第)から、「確定拠出」なんだ💡。

会社としては運用に失敗しても補填しなくても良い確定拠出制度の方が安心で、従業員としてはその逆の発想になるよね😳。

ちなみに、日本経済がピークアウトして久しく、最近は技術革新などによって不確実性が非常に高まっている中で、企業からしたらこの金額必ず払いますという確定給付制度は維持が難しくなってきているよ😱。

そのため、近年は確定拠出制度が注目されているんだよ。

確定拠出制度としては「確定拠出年金(かくていきょしゅつねんきん)」があるよ🌷。日本での導入期にあった2001年頃には日本版401Kの導入と呼ばれて騒がれていたんだ😄。401Kというのはアメリカでは内国歳入法の401条(K)に確定拠出年金についていたことに由来するよ✨。

ちなみに英語で確定給付制度は「Defined Benefit Plan」ということからDBといわれ、確定拠出制度は「Defined Contribution Plan」ということからDCといわれているよ😊。これはよく使うから覚えておこう‼️

公的年金も含めた退職給付制度の体系

山田さん

さっきからちょいちょい「年金」っていうけど、それって給料から引かれて国に払ってるやつとは違うの❓

国が運営している公的年金とは別に私的年金として企業が運営する制度が退職給付制度なんだよ❗️

つまり、国に保険料を払って将来もらえる国の年金とは別に会社からももらえるということなんだ🍀。

さっきまでは退職給付制度だけを見ていたけど、一歩引いて退職給付制度の全体像を見てみよう‼️

主要どころを整理すると、ざっくり下記の通りだよ✨。

公的年金国民年金
国民年金基金
厚生年金
共済年金(廃止)
公的年金以外の退職給付退職給付制度退職一時金制度DC中小企業退職金共済
DB退職一時金
DB役員退職慰労金
企業年金制度DB確定給付企業年金(規約型・基金型)
適格退職年金(廃止)
DB厚生年金基金
DC確定拠出年金(企業型)
個人年金確定拠出年金(個人型)
個人年金保険

これだけでもかなりボリュームが多いね💦。

公的年金

公的年金については、主に自営業の人たちが加入する国民年金(こくみんねんきん)と、サラリーマンが加入する厚生年金(こうせいねんきん)があるよ💡。ちなみに昔は公務員だけの制度として共済年金(きょうさいねんきん)という制度があったんだけど、もうなくなって厚生年金に統合されたんだ😃。

厚生年金に入っている人は、国民年金に上乗せでさらに保険料を払っているので、よく「2階建(にかいだて)」なんて言われて、国民年金に入っている人より将来たくさん年金がもらえるんだ💰。

国民年金に入っている人は1階部分しかないので、もっと年金が欲しい人は任意で国民年金基金に入るんだよ❗️

なお、国民年金の保険料は毎月定額だけど、厚生年金の保険料は報酬比例なので、いっぱい稼いでいる人は保険料もいっぱい払って、将来の年金もいっぱい?もらえるんだ(笑)😳

公的年金以外の退職給付

中小企業退職金共済

中小企業退職金共済(ちゅうしょうきぎょうたいしょくきんきょうさい)は、よく「中退共(ちゅうたいきょう)」と呼ばれているよ🍀。

中小企業のPLを見るとよく計上されているんだけど、中小企業は自分の会社で退職金一時制度を作成・管理するのが難しいから、中退共を管理している法人におまかせしてしまおう❗️という制度なんだ💡。会社が毎月掛金を払っておけば従業員が辞めた時にそこから退職金が払われるのでDCと言えるね👍。もちろん、中退共に拠出しつつ退職金規定には給付算定式を規定していればDBにもなり得るので、退職金規定をよく読んでおこう🌷。

詳しくは下記リンクを見てみよう✨。

厚生年金基金

次に、厚生年金基金(こうせいねきんききん)‼️

山田さん

え、厚生年金って公的年金ってさっき言ってたじゃん❗️💦

厚生年金はそうなんだけど、厚生年金基金は企業年金制度なんだよ😌。

めっちゃわかりづらいんだけど、厚生年金基金は、会社が国が運営する厚生年金の一部を代行して給付し、さらに会社独自のプラスアルファ給付をして従業員に手厚い老後保障をしよう❗️という趣旨で1966年に始まった制度なんだ✨。

つまり、公的年金制度の一部と会社の退職給付制度の一部を合体させて会社が運営する制度ということだね😳💡。

詳しくは下記リンク先を見てね🌸。

ところが近年はただでさえ若者が減ったりして財政が厳しくなってきているなかで、AIJ投資顧問の年金消失事件(厚生年金基金の資産をいっぱい預かっている会社が運用に失敗して資産をほとんど溶かしたのを隠していた)があったりして、解散したり、代行返上(だいこうへんじょう)といって国の代行をやめる会社が増えてきて、1996年のピークの時には2,000くらいあった基金が、執筆時点ではもう8しかないんだ😅。厚生年金基金はほぼ消滅したと言えるね。

ちなみに、確定給付企業年金(基金型)は厚生年金基金のシステムから代行部分をなくした制度になっているよ🌹。

適格退職年金

適格退職年金制度は信託銀行や生命保険会社などの外部の運用機関に積み立て行い、従業員が退職したときにその運用資産から退職金を支払うという制度だったんだよ✨。

ただ、従業員保護の観点で欠陥のある制度だったので廃止されて、それを改善した制度が確定給付企業年金(規約型)として復活したんだよ😊。

基金型と規約型の違いは、「基金」があるかどうかで、基金がない場合は会社と運用機関の直接契約になるけど、基金がある場合はその2者の間に基金が入るんだ❗️

個人年金

個人型確定拠出年金は「iDeCo(イデコ)」と呼ばれていて、毎月一定の掛け金を拠出して自分の意思で運用方法を決めて、60歳以降に年金または一時金で受け取る制度なんだ❗️税制的にめっちゃ有利なので、やったほうがイイよ😌。

個人年金保険については、「生命保険の一種」で、保険会社に毎月一定の保険料を支払って将来一定期間に渡って年金を受け取る制度だよ✨。貯金みたいなものだね❗️ただ、保険なので途中で解約すると元本より減っちゃうところは貯金と違うから注意だよ😨。

退職給付会計の概要

後輩

なんか制度の話ばっかりで全然退職給付会計の話にならないっスね💧。

山田さん

ホント、もう頭まわんなくなってきたし😡。

やっと退職給付「会計」の話だね💦今まで色々と退職給付制度の話をしてきたけど、この中で退職給付会計の対象となるのはDBについてだけなんだ✨。

DCについては、会社の拠出した掛け金を退職給付費用として計上するだけで、オシマイの非常にシンプルな会計処理になるよ‼️

DCの仕訳

退職給付費用 xx / 現金及び預金 xx

で、肝心のDB‼️

ちなみに連結財務諸表と個別財務諸表で処理が違うので、まずは個別財務諸表から考えてみよう✨。

まず、会社が退職給付に対して負債として計上しなきゃいけない金額ってなんの金額だと思う❓

後輩

将来従業員が退職した時に払う金額っスかねぇ❓

そう、正解❗️それを「退職給付債務(たいしょくきゅうふさいむ)」というんだ🍀。正確には現在価値に直すんだけど、あまりにも複雑になってくるので、そこはまた今度にしよう😅。

後輩

なんだ、それだけなら別に簡単じゃないっスか❗️

ただ、退職給付債務をそのまま負債として計上するわけではないんだよ😏。

企業年金制度を採用している場合は、もうすでに「年金」として外部に積み立ててある分があるよね⁉️

この積立額を「年金資産(ねんきんしさん)」といって、退職給付債務から年金資産を引いた分が積立不足になっている金額だから、その差額だけを「退職給付引当金(たいしょくきゅうふひきあてきん)」として負債計上するんだよ✨。

パイセン

総額(グロス)で計算して、純額(ネット)で計上するってことだな‼️

これがまずBSに計上されていないといけない負債の金額なんだ🌸。

そして、当期1年会社を経営して増えた将来の退職給付について、退職給付費用としてPLに計上し、その分負債も増えていくよ🌷。

DBの仕訳(個別財務諸表)

退職給付費用 xx / 退職給付引当金 xx

退職給付会計のまとめ

パイセン

今回は抽象的な話が多かったな💡。ちょっと長い話にはなったけど、退職給付会計のキホンはわかったかな❓

山田さん

はい❗️退職給付制度は公的年金も含めると色々あるけど、退職給付会計の対象は会社から支払われる退職給付制度のうちDBについてのみであり、退職給付債務と年金資産の差額を退職給付引当金として計上します‼️

パイセン

そうだな‼️まあ厳密にいうともっと色々あるんだけど、とりあえずはイメージをわかってもらえたんじゃないかと思う🍀。

次の機会に、もっと具体的な計算について学習してみような✨。

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